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programA
水俣一揆 ―一生を問う人びと―
【シリーズ2】公害の原点・水俣から学ぶ Vol.4
水俣一揆 ―一生を問う人びと―
水俣一揆  ―一生を問う人びと―
DVD

IFシリーズ2「公害の原点・水俣から学ぶ」全17枚セット
※こちらの作品はセット販売のみとなります。

価格 624,750円(税抜:595,000円)

公共・大学図書館、公共施設でご購入希望のお客さまや、作品に関しては、シグロまでお問い合せください。

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program A
水俣一揆 ―一生を問う人びと―
Minamata Revolt-A Peopleユs Quest for Life
前作『水俣―患者さんとその世界―』の2年後、1973年に発表されたこの作品は、水俣病裁判判決の後、引き続いて闘われたチッソ本社(東京)での直接交渉の緊急レポートとして発表された。この交渉に文字通り魂魄のすべてを語りつくした患者の声が、余すところなくとらえられ、高い資料性をもつ証言としてフィルムにとどめられている。
1973年3月20日、熊本地方裁判所は患者の訴えを認め、チッソに慰謝料の支払いを命じた。ここではじめてチッソの加害責任があきらかにされたのである。映画はこの判決以後の患者の行動を追っている。
はじめて対面する被害者と加害者。「死ぬまで面倒をみてくれろ」という一語につきる誓約書への署名を求める患者と、「慰謝料分は払うが、あとの要求は会社の体力(資力)からいって呑めない」とつっぱねる会社とのやりとりが火花を散らす。敗訴によって追いつめられた会社は取り囲むマスコミの中で“被害者”に転落したかの様相を見せる。それが患者を困惑させる。だが「なして今まで患者ばだましてきた。もとの体に戻してくるれば金は一銭も要らん。人は何のために生まれてきたち思うか」と心の奥から問いつめる女性患者の声には勝てない。ついに署名し土下座する。対決の座に一瞬同じ水俣に縁のあるものの情が流れる。肉親の愛憎である。
その翌日から3ヵ月半、本社を舞台に、生涯の医療と生活の補償を求める日々の交渉が続く。
新認定患者を軽症とみて、低額の金ですまそうとする会社の意図が交渉の場でバクロされる。認定されないまま死んだ患者だが、解剖例のはっきりしているケースを認めさせる詰めの交渉の場で老妻は言う。「16日の命日がおわれば次の16日と、命日を弔うのをたったひとつの生き甲斐に」と合掌する姿が、一気に事態を逆転に追いこむ。
今後40年50年と生きねばならぬ若い胎児性患者のことを問う女性患者、そして自らの孤独を「私はあなたの二号にでもなります」と捨て身で叫ぶ。「死ぬとは簡単、生きていくのがむずかしか。私にどげんして生きていけというのか」と語る水俣病のため離婚された子もちの婦人、そして胎児性の患者の声がじかに出てくる。
疲れ果てた対峙の中で人間同士の確かめ合いの呟きが出る。
「あんたも人の親じゃろ、何を信心しとられるか、座右の銘は何ですか」。問われる会社社長はその謹厳さゆえに瞬きもない表情が凍りつく。患者の、時に父の情を求める心が、社長をゆさぶる。しかし会社の防御は固い。その一角を全力を傾けて突き崩していく。
この映画は本社の会議室の描写に限られているが、不知火海の常民と資本との対決の相貌を色濃く見せている。この映画ではじめてシンクロ録音が使われ、緊密な映画構成を成立させた。
(『土本典昭フィルモグラフィ2004』より)
 
水俣一揆  ―一生を問う人びと― [スタッフ]
製作:高木隆太郎
演出:土本典昭
撮影:大津幸四郎、高岩 仁
録音:浅沼幸一
音楽:真鍋理一郎
演出助手:小池征人
撮影助手:一之瀬正史、清水良雄
録音助手:宮下雅則
ネガ編集:志村貞昭
語り:宮沢信雄
デスク:重松良周、米田正篤、佐々木正明、柳田耕一、山上徹二郎、飛田貴子
協力:アテネ・フランセ文化センター、小川プロダクション、塩田武史、長征社、東北新社、宮本成美、連星映画

1973年/日本 記録映画/白黒/108min./青林舎
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